高校留学生がよく抱える悩みと効果的な指導のコツ

友達がうまくできない悩み

「期待していた留学生活と全然違う。大変!楽しくない!」
「耐えられないほどの孤独感がある」
「クラスメイトは私のことが嫌いになったかな」
「一所懸命やったが、期待した結果にならず、気持ちが焦った」 
。。。 

日本の私学の国際化教育も進んでおり、都内の私立高校でも、私費の正規外国人高校留学生の姿も珍しくなくなりました。受け入れ校側も高校留学生を応援できるように、いろいろな取り組みを試みていますが、残念ながら期待値に至らない場合もしばしば見受けられます。受け入れ側の教員にとって、意外に知らない外国人高校留学生の悩みが、その落とし穴になっているのではないでしょうか。

本記事では、長年の高校留学生の指導やサポートの中で、よく相談を受けた悩み、出会った課題等から、典型的な悩みを取り上げて、その悩みの原因と解決策のポイントを解説したいと思います。

よくある悩み① 友達がうまくできない

多くの高校留学生は当初の自分の予想より学校生活に馴染めず、友達がなかなかできなかったり、入学後しばらくして、日本人クラスメイトとのコミュニケーションに壁を感じてしまったなどの悩みを経験します。「やはり、私は外国人だから、日本人は心から受け入れてくれないのだろう」という思い込み、自らのコミュニケーションスキルを改善する工夫をせず、学校生活を悩みながら過ごすケースも少なくありません。

原因分析

留学生の日本語力の壁はもちろん一つの原因ですが、新しい環境で留学生自身は、現状を変える、何か自ら相手にボールをパスするというイメージで最初の一歩を踏み出せなかったことが、もう一つ大きい要因ではないかと思います。

解決策のポイント

留学生は、留学前にいくら日本語が上手だとしても、来日後日本人のクラスメイトより日本語が上手である可能性がきわめて低いです。それでも留学生は失敗を怖れないという気持ちで、いろいろなコミュニケーションの挑戦を続けることがとても大切です。